この仕事を始めた一番最初の頃、よく先輩から
「まだここに汚れ残っているでしょ。目で見て確認して」とか、
「ただ手を動かすだけじゃなくて、目で汚れがあるところを見て、手を動かして」
と教えてもらったものです。
今でこそ、とても大事なことだと、頭と体で理解していますが、当時はピンときてませんでした。
今考えると、「掃除は手を動かして行うもの」と決めつけていたし、
目を使う前に勝手に手が動いていました。
うちのスタッフも最初の新人研修では、ほぼ全員、「目」ではなく「手」で掃除を行っています。
私もそうだったので、気持ちはわかります。
たぶん、子供の頃からの長年の掃除経験が体に染み込んでいて、
どうしても手が先に動いてしまうのです。
なので、ここから研修で、「掃除は目で行う」ことが大事であることを伝えていきます。
先日、その中の一人のスタッフの掃除をしているところを見ました。
以前はできなかった「目」を使って掃除をしているところを見ることができて、成長しているなと
とても嬉しい気持ちになりました。
また、同時に「掃除は目で行う」を教えてくれた先輩たちの言葉を改めて思い出し、
原点を振り返ることができました。